一般的に木造住宅は弱いというイメージがありますが、実際には弱いわけではありません。

むしろ、鉄骨造などと比較すると軽くてしなやかですので、同じ大きさの建物なら揺れが小さくなるという特徴を持ちます。

一つ一つの部材だけを見ると確かに鉄骨造には劣るかもしれませんが、建物を支える筋交いやバランスを考えて配置されている耐力壁などによって地震に耐えるように作られていますので、きちんとした設計になっていればそれほど大きな被害が出ません。

ただし、建築基準法が定める耐震基準は1981年に大きく改正されており、それをクリアしていなければ耐震性が低いということになりますので、日本耐震診断協会のような機関に相談して問題があれば対処する必要があります。

木造住宅の場合には、その後の2000年にも更なる耐震性を確保するために建築基準法が改正されています。

つまり、2000年よりも前の建物の場合には新耐震基準を満たしていても現在の耐震基準より低い可能性がありますので注意が必要です。